南国の情熱が舞う   土佐のよさこい祭り 

関田 啓二 


よさこい祭りは、毎年8月9日の前夜祭を皮切りに、10・11日の本12日全国大会・後夜祭と4日間に渡って開催される「土佐の高知」で生まれたお祭りです。

戦後の景気振興策として高知市の商工会議所が中心となり昭和29年21団体750人の参加者で始まり、今年は第63回200団体、19000人の参加者の祭りとなっています。

当初は純和風の盆踊リスタイルだったようですが、現代はロック・サン バ・正調(古典)…など各チーム斬新で自由な踊りとなり、全国から大勢の若者が参加するフェスティバルです。


よさこい祭りの豆知識  

各チームは、毎年テーを決めます。テーマに沿った衣装のデザイン・試作を繰り返し、個性を生かした衣装が決まります

踊り・音楽も同様にテーマ・衣装のデザインにより、新たな振り付け・曲・作詞が決まります。音楽は曲のどこかに「よさこい節」のフレーズを盛り込むこと、以外は、どんな音楽を取り入れようと自由です。


地方(ぢかた)車は装飾を凝らした特殊車両で、ボーカルのステージ・音響・照明もすべて地方車で行われ、祭りを一層盛り上げます。

よさこい踊りは、鳴子なしで踊る事はできません。鳴子のリズムは踊りを煽り街をも包み込む・・・まさに鳴子あっての「よさこい鳴子踊り」です。

観客は各競演場・演舞場で観ることができ、審査員の鋭い審美眼でその場で踊り子にメダルが授与されます。なかでも追手筋本部競演場の朱色の花メダルは踊り子の憧れでミス高知より授与されます。

私のおすすめは、帯屋町演舞場です。踊り子の汗が飛び散る、うちわで扇いであげると「有難う」の笑顔、心かよう至近距離で観ることができます。本家・土佐の高知の「よさこい祭り」をぜひ、目で耳で肌で感じてください。

観るだけでは物足りない方は、当日、鳴子持参で飛び入り参加出来ます。30分ほどの練習後、追手筋本部競演場で踊り、テレビ中継もされます。

最後に、「高知よさこい情報交流館」、よさこいの拠点で、踊ったり、よさこい祭りの歴史や魅力を体験できます。